2018.03.13
会社の相続
新春の候、ご清祥のことと拝察いたします。
小学館から、専門家でなくても面白く読める事業承継の話を書いてくれないかと水を向けられ、思い切って、架空の弁護士が登場する、架空のお話としての事業承継物語を書き始めました。
ある程度まできたところで、今度は、そのお話に含まれている法律問題について
解説を付け加えてみてはどうかと進められ、その結果、章ごとに、前半が短編小説風ものがたり、後半が、簡単な法的分析という、一風変わった本ができあがりました。
こういう本も、ありかなと思っています。
また、面白いことに本書が校正段階も終わりに近づいていた平成29年12月22日、
平成30年税制改正の大綱が閣議決定されました。
ここでは中小企業の株式の贈与、相続、遺贈による承継にかかる税負担を実質ゼロにするという驚くべき内容です。 かろうじて本書にこれが反映できました。
内容は、同封いたしましたコピーにありますように八つのお話になっております。
皆様にとって、「会社の相続」をお考えになるとき現在抱えている課題は、
事業の内容としてはどのような性質なのか?
その事実関係についての枠組みと、
それに関連して、どういう法律問題が生起するか?
どういう法的解決方法があり得るのか?
事実と法律の両面から、その輪郭をなるべくわかりやすく示しています。
事業の承継に少しでも参考になればとの思いで、かきました。
気軽に、お読みいただけたらと思います。
平成30年3月2日
次回からお話のあらすじと問題点を、少し紹介していきます。
1話 私、社長になります。
2話 老いて大株主
3話 戻り遺贈
4話 結婚か婚姻か
5話 先妻の子、後妻の子
6話 名義株
7話 那須岳ホテル田村
8話 洋食屋五郎